ケルセチンはたまねぎや茶などに広く含まれるフラボノイドで、黄色く、やや苦みがあるのが特徴です。
（フラボノイド：ポリフェノールの一種です。）
植物の葉、茎、幹などに含まれており種類は、約7,000ともいわれています。
近年の研究では、人の体の特定の生理調節機能に働きかけるので、機能性成分として注目されています。
多くの欧米の調査研究では、食事からケルセチンを多く摂る人は、心筋梗塞で亡くなる割合が少なかったという報告や、日本では、ケルセチンを多く摂取している人は、血中のLDL-コレステロールが低かったという調査結果があります。
動物実験では、ケルセチンは脂肪や糖の多い西洋型の食事を続けることで発症する肥満やメタボリックシンドロームを予防・改善する作用があります。
専門的に言うと、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用、抗ウイルス作用、抗がん作用などの特性を含み、ケルセチンの数多くの健康上の利点について、広範囲に研究されてきてます。
ケルセチンが神経変性疾患、癌、心血管疾患、アレルギー疾患、血栓症、動脈硬化症、高血圧、不整脈などのリスクを軽減するのに適するのは、その非常に顕著な抗酸化作用と抗炎症作用によるものです。神経変性は、ニューロンの構造と機能が徐々に劣化する特徴があり、重度の認知障害を伴います。加齢は、アルツハイマー病 (AD)、パーキンソン病 (PD)、ハンチントン病 (HD) などの神経変性疾患の主なリスク要因です。
ケルセチンは、吸収されにくく、レシチンと組み合わせると吸収されやすくなります。
参考文献： ID: 27651256
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