ケルセチン(Quercetin)の潜在的な健康効果に関する最近の進歩

ケルセチン一般


PMID: 37513932 PMCID: PMC10384403

Fatemeh Aghababaei 1, Milad Hadidi 2

1 Centre d’Innovació, Recerca i Transferència en Tecnologia dels Aliments (CIRTTA), TECNIO-UAB, XIA, Departament de Ciència Animal i dels Aliments, Universitat Autònoma de Barcelona, UAB-Campus, 08193 Bellaterra, Spain.
2 Department of Organic Chemistry, Faculty of Chemical Sciences and Technologies, University of Castilla-La Mancha, 13071 Ciudad Real, Spain.

果物や野菜に含まれるフラボノイドであるケルセチンは、何世紀にもわたって人間の食生活の一部となってきました。                   抗酸化、抗菌、抗炎症、抗ウイルス、抗がんなどの特性を含む、ケルセチンの数多くの健康上の利点は、広範囲に研究されてきました。その強力な抗酸化特性により、フリーラジカルを除去し、酸化ストレスを軽減し、細胞損傷から保護することができます。 

ケルセチンの抗炎症の特性には、 炎症性サイトカインと酵素の生成を阻害することが含まれており、 さまざまな炎症性疾患の治療薬になる可能性があります。 また、がん細胞の増殖を阻害し、アポトーシスを誘導することで、抗がん効果を発揮します。      

最後に、ケルセチンには、血圧を下げ、コレステロール値を下げ、 内皮機能を改善するなど、心血管系の利点があり、 心血管疾患の予防と治療の有望な候補となっています。

ケルセチンのサプリメントを摂取することは、健康維持や慢性疾患の予防に効果があるかもしれません。                    研究が進むにつれて、ケルセチンの将来性は有望に見え、健康全般の促進や疾患予防のための栄養補助食品、          医薬品、機能性食品への応用が期待されています。

PubMedより。