地球上の生命は、生体および細胞内および周囲の適切なpHレベルに依存しています。人間の生命は、生存するために血清中のpHレベルを約7.4（7.35～7.45の弱アルカリ性の範囲）に厳密に制御する必要があります。
ヒトの身体は、食べ物でできています。まず、食べ物を気を付けたうえで、必要な栄養を摂るべきです。
現代社会では、慢性炎症から始まる病気がたくさんあり、感染症も多いです。しかも、多くの人々が知らない沈黙の病巣疾患があります。抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用などが必要になってきます。
こういう点からも、アルカリ性の食事が重要になります。
アルカリ性食事は尿の pH をよりアルカリ性にし、尿中のカルシウムを減らす可能性がありますが、最近のいくつかの報告に見られるように、リン酸などの他の緩衝剤があるため、これは総カルシウムバランスを反映していない可能性があります。これが骨の健康を改善したり、骨粗しょう症を予防したりするという実質的な証拠はありません。ただし、アルカリ性食事は、以下に概説するように、多くの健康上の利点をもたらす可能性があります。
１．アルカリ性の食事で果物や野菜を多く摂取すると、K/Na 比が改善され、骨の健康に良い効果があり、筋肉の消耗が減り、高血圧や脳卒中などの他の慢性疾患も緩和される可能性があります。
２．アルカリ性食事によって成長ホルモンが増加し、心臓血管の健康から記憶力や認知力まで、さまざまな結果が改善される可能性があります。
３．多くの酵素系の機能に必要な細胞内マグネシウムの増加は、アルカリ性食事療法のもう 1 つの追加の利点です。マグネシウムは、ビタミン D を活性化するために必要。
４．アルカリ性は、より高い pH を必要とする一部の化学療法剤にとってさらなる利点をもたらす可能性があります。
よって、
高齢化社会を悩ませている慢性疾患の罹患率と死亡率を減らすには、アルカリ性食事法を検討するのが賢明でしょう。
参考文献
PMID: 22013455 PMCID: PMC3195546
The Alkaline Diet: Is There Evidence That an Alkaline pH Diet Benefits Health?
Gerry K. Schwalfenberg